山梨県立甲府工業高等学校定時制 > 【専攻科建築科】 【専攻科建築科】 専攻科建築科とは 山梨県では本校が唯一、夜間部(授業時間18:05~21:20)で建築を学ぶことができる教育機関です。1970年の創立以来、地域の建築技術・文化を支える多くの人材を輩出してきました。 2年間で40単位の専門科目を履修・修得しながら、建築における基本的な考え方を理解していきます。座学・実習を通じた知識・技術のインプットと、作品制作を通じた思考・判断・表現のアウトプットを相互に繰り返しながら、デザイン力・コミュニケーション力の向上を図ります。最終年次には全員が住宅設計に取り組み、計画・設計・プレゼンテーションという一連の流れを通じて、クライアントを幸せにできる建築を探究します。 本課程では令和5年度入学生より、修了と同時に一級・二級建築士の受験資格が取得できるようになりました(二級建築士は試験合格後直後から、一級建築士は試験合格後4年間の実務経験を経て免許登録が可能です)。 教育目標 「建築に関わる基礎知識を体系的に学び、工学的技術を身に付け、建築文化について理解を深め、価値ある生活環境の創出を目指し、地域社会で活躍できる人材を養成する。」 アドミッションポリシー 本校の教育目標を達成するために、高等学校における知識・技能を前提として、特に以下に示す能力や態度・資質を備えた入学者を求めています。 ①建築に対する強い興味を持ち、より豊かな生活環境の実現にむけて問題意識を有している。 ②デザイン力を磨き、コミュニケーション力を高めて、建築分野で創造的役割を果たそうとする意志がある。 ③困難な課題にも粘り強く取り組み、解決にむけて試行錯誤を楽しみながら、自ら学ぼうとする主体性がある。 修了生メッセージ 吉原 凛太郎 R3年度 山梨県立甲府工業高校卒業 R4年度 専攻科建築科入学 R6年度 (株)三浦組入社 ■ 専攻科建築科に入学しようと思ったきっかけ 私は甲府工業高校で建築を学びました。高校時代に銀閣寺の模型を作るなかで、もっと建築について勉強したいという思いが強まり、県内での進学先を考えたときに専攻科建築科の存在を知り、入学しました。 ■ 多様な背景をもった仲間との学び 専攻科建築科に入学して、まず驚いたのは学生の年齢層の幅広さです。クラスには10代から50代まで、さまざま経歴をもった方々が居ました。最初はどのように接したらよいか戸惑いがちでしたが、一緒に授業を受け、協力しながら課題に取り組むなかで、建築を志す仲間としての連帯感が生まれるとともに、個性豊かなクラスメイトとの交流を通じて、建築を捉える幅が広がりました。 ■ 建築をつくる面白さ 最も印象に残っている課題は住宅デザイン演習です。毎年行われるこの課題では5日間で住宅設計を行います。1年次で取り組んだ際には、設計の流れについていくだけで精一杯でしたが、2年次では施主の生活様式に合わせたプランを提案でき、自分自身の成長を感じることができました。修了後は建設会社で現場監督としてリアルな建築空間を創り上げるプロセスを極めたいと思っています。 ■ 入学を希望されている方へ 専攻科建築科では2年間という限られた時間のなかで、建築的なものの考え方を身に付けることを目指しているため、座学・実習とも課題は多く、学生に求められる水準も高いです。私自身、働くことと学ぶことの両立は簡単ではありませんでしたが、人生経験豊かなクラスメイトと励まし合いながら乗り越えることができました。他者とコミュニケーションをとりながらデザインする経験は、これから建築技術者を目指す私の原体験となりました。2年間という限られた時間ですが、専攻科での学びを通じてこれまで見えなかった建築の面白さが見えてくるはずです。 荻原 健司 R1年度 東京アニメーションカレッジ専門学校卒業 R4年度 専攻科建築科入学 R6年度 荻原建設入社 ■ 専攻科建築科に入学しようと思ったきっかけ 東京で声優を目指して舞台活動をしていたのですが、コロナ禍で劇団が解散したのを機に、家業の建設会社の跡を引き継ぐ覚悟をもって、地元の山梨県に戻ることとしました。親方について現場を回っているうちに、きちんと建築の全体像を理解する必要性を痛感して、自宅から通学できる専攻科建築科に入学することにしました。 ■ 建築をゼロから学ぶ 私には建築に対する知識がほとんどなかったので、入学当初は授業についていくのが精いっぱいでした。専門用語をノートにまとめ直し、始業前に登校して課題に取り組むなど、自分なりに工夫しながら取り組んでいるうちに、クラスメイトや先生方との距離感が近いことを利用して、積極的に質問し、テスト前には勉強会で教え合うことができる関係性をつくることができ、気が付けば建築用語や概念を理解できるようになっていました。 ■ 建築をイチから創りたい 最も印象に残っているのは「向こう三軒両隣」を設計せよという課題です。6人1組のグループで思考を組み立て、図面や模型を製作するなかで、クラスメイトの着眼点や構成力に刺激を受けながら、想いをカタチにする楽しさを実感しました。2年間の学びを終えた今だからこそ、一つひとつの課題が相互に関連づけられて知識・技術の習得が効果的に図られていたことが分かります。 ■ 入学を希望されている方へ 専攻科建築科には、既に建築業界で働いている方も、初めて建築を学ぶ方もいます。専門的な授業内容をすんなり理解できる人とのギャップに戸惑うこともあるかもしれません。でも、分からないから学校に来ていると開き直って、仲間や先生方に教えを乞いながら、着実に最後までやり切ること、インプットとアウトプットを繰り返すことで、次第に建築の輪郭が分かってきます。高い志をもった仲間とともに建築と向き合う経験は、これからの人生に大きな影響を与える財産になると思います。 教育課程(授業科目) 建築士試験の指定科目である主要4科目(計画・法規・構造・施工)を軸として、基礎知識・理論の習得を図るための講義と、課題制作・発表を通じた思考力・判断力・表現力の向上を図るための実習科目をバランスよく組み込んだ内容となっています。 令和7年度教育課程 授業時間 SHR 17:55 ~ 18:00 1校時 18:05 ~ 18:50 2校時 18:55 ~ 19:40 3校時 19:45 ~ 20:30 4校時 20:35 ~ 21:20 入学者選抜検査 専攻科建築科の入学者選抜検査についてはこちらをご覧ください。 専攻科建築科オープンスクール ●日時 2024年7月23日(火)18:15~20:30 ※17:45~受付開始 ●場所 山梨県立甲府工業高等学校(甲府市塩部2-7-1) ●内容 ・専攻科の教育内容 ・専攻科修了生によるメッセージ ・授業・学校見学 ・個別懇談(希望者のみ) ※詳しくはこちらをご覧ください。 専攻科建築科のパンフレット メディアでの紹介 ・専攻科建築科が「やまなしin depth」で取り上げられました(令和5年10月17日) ・専攻科建築科が「前進!やまなし(山梨放送)」で取り上げられました。(令和5年8月7日放映) (参考)令和7年度学費について 令和7年4月1日現在の実績 専攻科に関するホームページについて
山梨県では本校が唯一、夜間部(授業時間18:05~21:20)で建築を学ぶことができる教育機関です。1970年の創立以来、地域の建築技術・文化を支える多くの人材を輩出してきました。
2年間で40単位の専門科目を履修・修得しながら、建築における基本的な考え方を理解していきます。座学・実習を通じた知識・技術のインプットと、作品制作を通じた思考・判断・表現のアウトプットを相互に繰り返しながら、デザイン力・コミュニケーション力の向上を図ります。最終年次には全員が住宅設計に取り組み、計画・設計・プレゼンテーションという一連の流れを通じて、クライアントを幸せにできる建築を探究します。
本課程では令和5年度入学生より、修了と同時に一級・二級建築士の受験資格が取得できるようになりました(二級建築士は試験合格後直後から、一級建築士は試験合格後4年間の実務経験を経て免許登録が可能です)。
「建築に関わる基礎知識を体系的に学び、工学的技術を身に付け、建築文化について理解を深め、価値ある生活環境の創出を目指し、地域社会で活躍できる人材を養成する。」
本校の教育目標を達成するために、高等学校における知識・技能を前提として、特に以下に示す能力や態度・資質を備えた入学者を求めています。
①建築に対する強い興味を持ち、より豊かな生活環境の実現にむけて問題意識を有している。
②デザイン力を磨き、コミュニケーション力を高めて、建築分野で創造的役割を果たそうとする意志がある。
③困難な課題にも粘り強く取り組み、解決にむけて試行錯誤を楽しみながら、自ら学ぼうとする主体性がある。
吉原 凛太郎
R3年度 山梨県立甲府工業高校卒業
R4年度 専攻科建築科入学
R6年度 (株)三浦組入社
私は甲府工業高校で建築を学びました。高校時代に銀閣寺の模型を作るなかで、もっと建築について勉強したいという思いが強まり、県内での進学先を考えたときに専攻科建築科の存在を知り、入学しました。
■ 多様な背景をもった仲間との学び
専攻科建築科に入学して、まず驚いたのは学生の年齢層の幅広さです。クラスには10代から50代まで、さまざま経歴をもった方々が居ました。最初はどのように接したらよいか戸惑いがちでしたが、一緒に授業を受け、協力しながら課題に取り組むなかで、建築を志す仲間としての連帯感が生まれるとともに、個性豊かなクラスメイトとの交流を通じて、建築を捉える幅が広がりました。
■ 建築をつくる面白さ
最も印象に残っている課題は住宅デザイン演習です。毎年行われるこの課題では5日間で住宅設計を行います。1年次で取り組んだ際には、設計の流れについていくだけで精一杯でしたが、2年次では施主の生活様式に合わせたプランを提案でき、自分自身の成長を感じることができました。修了後は建設会社で現場監督としてリアルな建築空間を創り上げるプロセスを極めたいと思っています。
専攻科建築科では2年間という限られた時間のなかで、建築的なものの考え方を身に付けることを目指しているため、座学・実習とも課題は多く、学生に求められる水準も高いです。私自身、働くことと学ぶことの両立は簡単ではありませんでしたが、人生経験豊かなクラスメイトと励まし合いながら乗り越えることができました。他者とコミュニケーションをとりながらデザインする経験は、これから建築技術者を目指す私の原体験となりました。2年間という限られた時間ですが、専攻科での学びを通じてこれまで見えなかった建築の面白さが見えてくるはずです。
荻原 健司
R1年度 東京アニメーションカレッジ専門学校卒業
R4年度 専攻科建築科入学
R6年度 荻原建設入社
東京で声優を目指して舞台活動をしていたのですが、コロナ禍で劇団が解散したのを機に、家業の建設会社の跡を引き継ぐ覚悟をもって、地元の山梨県に戻ることとしました。親方について現場を回っているうちに、きちんと建築の全体像を理解する必要性を痛感して、自宅から通学できる専攻科建築科に入学することにしました。
■ 建築をゼロから学ぶ
私には建築に対する知識がほとんどなかったので、入学当初は授業についていくのが精いっぱいでした。専門用語をノートにまとめ直し、始業前に登校して課題に取り組むなど、自分なりに工夫しながら取り組んでいるうちに、クラスメイトや先生方との距離感が近いことを利用して、積極的に質問し、テスト前には勉強会で教え合うことができる関係性をつくることができ、気が付けば建築用語や概念を理解できるようになっていました。
■ 建築をイチから創りたい
最も印象に残っているのは「向こう三軒両隣」を設計せよという課題です。6人1組のグループで思考を組み立て、図面や模型を製作するなかで、クラスメイトの着眼点や構成力に刺激を受けながら、想いをカタチにする楽しさを実感しました。2年間の学びを終えた今だからこそ、一つひとつの課題が相互に関連づけられて知識・技術の習得が効果的に図られていたことが分かります。
専攻科建築科には、既に建築業界で働いている方も、初めて建築を学ぶ方もいます。専門的な授業内容をすんなり理解できる人とのギャップに戸惑うこともあるかもしれません。でも、分からないから学校に来ていると開き直って、仲間や先生方に教えを乞いながら、着実に最後までやり切ること、インプットとアウトプットを繰り返すことで、次第に建築の輪郭が分かってきます。高い志をもった仲間とともに建築と向き合う経験は、これからの人生に大きな影響を与える財産になると思います。
建築士試験の指定科目である主要4科目(計画・法規・構造・施工)を軸として、基礎知識・理論の習得を図るための講義と、課題制作・発表を通じた思考力・判断力・表現力の向上を図るための実習科目をバランスよく組み込んだ内容となっています。
令和7年度教育課程
専攻科建築科の入学者選抜検査についてはこちらをご覧ください。
・専攻科建築科が「やまなしin depth」で取り上げられました(令和5年10月17日)
・専攻科建築科が「前進!やまなし(山梨放送)」で取り上げられました。(令和5年8月7日放映)
令和7年4月1日現在の実績